2022/03/25 ウルトラファブリックス・ホールディングス(4235)第57回定時株主総会の質疑応答部分について

2022/04/01 23:14

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序詞

質疑応答部分に限定してメモと記憶の範囲内で整理した。できれば建株会社でこういうのも積極的に開示してほしい気がする。

意訳超訳ある。重要事実のように見えても私のメモなのでそうではないと思う。そのとおりだとしても建株会社も開示が必要と考えていないようだし。

質疑応答の要旨

Q1 第3号議案については、社外役員の割合を増やすというテクニカルなもの、田中取締役は子会社の取締役で実質変わらないという理解、で、中野会長は契約を結んでアドバイザーになるのは従来と変わりがあるのか。

A1 テクニカルというよりは、今後の取締役会のあるべき姿、スキルマップを考えて決めた。田中は第一化成の社長になるので実質的には変わりない。一方で中野会長は辞任し、長い間の貢献や社内外のネットワークが重要なので当面の間シニアアドバイザーとして必要なアドバイスをしていただけるようにした。

(所感:まあコーポレートガバナンスコードで社外を3分の1にとかは説明あったので、技術的なところはあっただろう。中野会長のところの念押しでの感触は実質的にも退任、申し訳程度に貢献がドリブルするってところか)

Q2 世界的なシェア、ライバル企業、生産能力、品質面での課題。

A2 世界シェア。表皮材はかなり大きな市場、さまざまな種類。我々の最大の特徴は湿式の合成皮革、非常に柔らかい風合いが他社製品との差別化要因。全体における合成皮革の湿式の割合は極めて小さい。また本革と競合するケースが多くあり、本革とあわせるとシェア計算するのが難しいくらい小さな数字になる。リサーチしても正確な数字は出にくい。ただし、大きなシェアを持っている企業は存在せず、我々が劣っていることでもない。

競合では、セグメントとしては自動車、家具、航空機、などそれぞれにある。自動車は、日本ではセーレン(3569)、共和レザー(3553)、イタリアのアルカンターラとか。しかし直接競合していない。各セグメントで同じビジネスをしているのはいるが、例えば航空機と自動車を両方やったりなど、あるセグメントのプレイヤーがほかのセグメントで出てくることはない。これが当社の特殊性。市場で比較されるようなライバルは存在していない。

技術に対する考え方。当社の強みであり常にチャレンジしているのだが、機能性で異なる製品。自動車のシートは堅いもの、航空機向けは難燃性、家具は柔らかさや通気性、などが求められる。新しいものを求められる各分野で課題をこなしていく。ここで我々よりも高いレベルなのは認識していない。

品質の課題。B2Bで品質の影響が顧客に直接に発生。問題を直せないと信用を失い非常にまずい。海外の自動車、国内外の航空会社、家具メーカーなど、我々より遙かに大きなところを相手にする。また、年率15%超えるペースで売上を伸ばし、そのため毎年15%多く作るなかで品質を落とさないことが難しい問題。しっかり対応していく。

(所感:この当社の際立つ特別感というのは定性的な物言いではあるけれども、過去の中野会長の個人向けIRでも際立っていた記憶)

Q3 世界情勢や為替で株価が上がったり下がったり。アメリカに注力しているが、ヨーロッパの方が面白いので工場を建てることを検討してはどうか。安定を考えて。地震で日本の工場が両方潰れることもある。

A3 販売担当のUfがアメリカで、基本的には海外で売られている実態。一方で生産は日本の第一化成が100%。大きな為替のリスクをかかえた事業構成。従来、統合前から物作りの匠、日本の技術ということでマーケティングしてきたし、それで評価されてきた。しかし昨今、日本が自然災害や、また従来考慮してなかった問題も発生する。大きな経営課題と認識。

具体的な対策としては、国内では生産キャパを増やすためパートナー企業を増やす。名前は出せないが西日本のメーカー3社程度と話をしている。これで東日本を中心とした災害には対応が可能になるのではないか。

海外では一部メキシコのメーカーの製品を取り扱っている。第一化成の製品がプレミアムで高く、お客様によってはコスト削減のために安いものと組み合わせたいというニーズがある。なおメキシコからは購入だけでなく開発にもかかわっている。

ヨーロッパはイタリアを中心に合成皮革の会社が存在しているが、以前から中野会長を中心に交流がある。世界情勢を踏まえてヨーロッパとの取り組みも考えていく。

課題は、第一化成の物作りの意識が高く、同じレベルで作ってもらえるような技術支援をかなりしなければならない。時間がかかる。今後は国内、海外は北米、ヨーロッパを含めパートナーと話をしながら進めることを考えていく。実現のためには先方の事情もあるが。

(所感:株主が経営陣に提案するのは大体うまくいかない。そんなことはとっくに検討済みだろう。国内の3パートナーというのは話して良かったのか分からんが適時開示というまでのマチュアではないんだろう、ルール的には)

Q4(Q3と同じ株主) トヨタなども世界で日本のやり方を実現している。ドイツの化学メーカーが中国でドイツ品と寸分違わない製品を作っている。しかし日本人は優しいので説得できない。当社の匠も消えてしまうのではないか。

A4 励ましの言葉を頂戴したものと思っている。匠の世界をどうグローバルに展開していくのか。日本でしか作れないとは思っていない。海外で展開していくのが重要な取り組み。海外にも我々よりも優れたところもあり、それを組み合わせることも考えられる。海外は言葉が非常に大きな壁。海外との提携にはUfがコミュニケーションのサポートして進めている。第一化成とUfの協力体制。匠という言葉を言い訳にするつもりはない。

(所感:すこし挑戦的な、言い争いを惹起しかねない問いかけが気になったが、回答は無難だと思った)

Q5(Q1と同じ株主) 為替、原材料高騰、ロシア・ウクライナ。当社は高級品だから気にしていない、拠点は米国や英国との繋がりで体制として西側だからあまり関係ないと思うが最近どうか。

A5 影響がないということはまったくなくて、十分に注意していく必要。地政学リスクは、アメリカを中心に西側で展開しているのは幸い。お客様が中国にいても中国に拠点はなくそのリスクは限られるなど。確かに課題は少ない。ただ、直接ビジネスをしていなくても製品を運ぶ船が動かなくなる、あるいは遅れる。原料がヨーロッパから来るものもある。リスクは普段は見えない。より注意を払う。常日頃から海外と意見交換をしたり在庫を十分に持つなど。

為替は、先述したように大きなウエイトがある。ただし、少なくとも短期的には大きな影響を受けない。ヘッジ等の手段をしながら影響を最小化する。それでもなくせるわけではない。常に留意していく。

(所感:質問はかなり楽観的になされたが、逆に引き締め気味の回答となっている。いやいや為替差益いっぱい出るでしょ。まあ急に何かが起こって困った事態がありうるということは示唆された)

Q6(Q1、Q5と同じ株主) 株主構成の考え方。海外の機関投資家のフィードバック。また個人投資家向けIRの今後。個人投資家IRではライブ配信で質問が打ち切られてコミュニケーション足りなかったのでは。

A6 (IR担当の経営企画部長高野氏が指名されて回答)機関投資家は海外からは現実の機会は現状それほどない。今回の決算から英語でも開示を開始した。日本語のところからも徐々に取材の依頼を受け始めている。

個人投資家は最近、熱心にいろいろな反響が来ている。日々たくさん問い合わせをいただいている。以前よりもかなり対応していると思う。

(吉村社長が引き取って)付け加えると株主構成を考えるべきではないかとは社外取締役からも指摘がある。株価の上下も流動性が少ない中で何かのキッカケで乱高下することが残念ながら起きている。論理的ではないと思うときがある。それをどう減らしていくか、円滑にお買いいただける、流動性の向上をどうするかを大きな課題と考えている。完全な解決かは分からないが、プライム市場への移行も対応の一つ。株主構成も会社としては長期の株主を、個人、機関など。いまはある意味でユニークな株主構成。時価総額が上がっていく中でどうしていけばいいのか、どう株主を増やしていくのか。高野を中心に情報発信の強化などをやっていきたいと思っている。

(所感:高野部長が出てきて話しただけでこの質問の意義はあったと思う。また株価に対する見方もあった。機関投資家との会話はそれほどないんだなと思ったが、まあ別に急がなくていいような気もした)

Q7 協力企業を国内3社という話があったが、具体的な数値目標。新しい工場は抜本的なスクラップアンドビルドになるのか。相当お金がかかるんじゃないか。協力会社でいいのではないか。

A7 パートナー会社との議論はいま進めているところで具体的な数字は開示するような段階ではない。第一化成はもともと1ラインだったのを自動車などで供給の安定化などでフル2ライン化して生産能力を倍にした。工場の稼働も上がってきて、今後のため我々の物をパートナーと協力してザックリ倍にしていく、中計もパートナーさんと実現する前提。第一化成は工場稼働している状況で機械を止めることは考えていない。新しい土地の取得をすでにしている。いまの2つの工場の真ん中あたり。群馬の老朽化した設備から順に対応していく。第2工場の空いたスペースをどう使うか、生産能力の向上を考えている。今回の中計のなかでも過大な投資にはならないだろうと考えている。

(所感:社長もレコフからの人なのでこの規模のM&Aは相当に得意なんだろうと期待してみる。社長がハンズオンでやるのかは知らんけど)

以上

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