2020/12/20 11:33
時系列のメモ
型どおりの議決権数や監査の報告のあと、事業報告の形で社長のプレゼンが行われる。ここ数回と異なり資料が配られず会場の大画面のみで細かい数字は見にくかった。今日まで内容はウェブ等で開示されていない。が、翌日に届いた株主通信にほぼ同趣旨が記載されている気がする。
社長は関西弁の仄見える、雄弁ではないかもしれないが落ち着いて信頼できる語り口。印象に残った発言は次のとおり。ただし、うろ覚えあり。
・再成長を開始した。80名のオンラインの担当者をつけ標準業務とした。
・新型コロナウィルス禍はプラス面のほうが大きい。
・厳しい状況だからこそ平時ではできなかったその他サービスに舵を切れた。学会のオンライン開催のようなコンテンツのないサービスも提供することになった。
・セミナールームが使われず、オンライン研修ブースの引き合いが大きくなった。
・動画百貨店が順調に成長。当社はコンテンツビジネス。顧客の要望に基づいて、買い切り、レンタルも開始して好調。
・文系人材のDX化を展開していく。
・シェアはまだ2%弱。
質問に対する社長回答として、
・第1波、第2波の際はマスコミ報道のそばからどんどんキャンセルが来る状況だった。今回は既定の研修のキャンセルはほとんどなく顧客も慣れてきた感じ。問い合わせも前年と遜色ない。年明けは鈍いが2020年5月ほどの激しい落ち込みにはなっていない。これは希望的観測ではない。ただし緊急事態宣言など国家的なことがあれば別かもしれない。
・オンライン研修ブースの引き合い強い。「他社が出来ないので」と当社に相談が来る。4月の新人研修は当社の書き入れ時だが、顧客はコロナにかかわらずオンラインを考えるようになっている。
・当社の研修は不要不急ではない。 企業・官公庁の引き合いは引き続き強い。研修が現在の環境を乗り切るための手段と捉えられ、4月以降の話も貰っており、不況ゆえに研修の縮小というのはあまりない。そこへ当社の商品開発努力で計画どおりの事業拡大は可能と考えている。
質問に対する藤本取締役回答として、
・営業利益率の改善は、顧客の民間比率を高める、オンライン比率を高める、そして今後は人件費の伸び率が下がることで実現すると考える。中途採用は現在エンジニアに限定して行っている。
雑感
会場が今回からTKPガーデンシティ竹橋に変更になっている。この辺は裏手の川の辺りに江戸城の堀の遺構(現役?)もあって地勢的にも興味深いところだ。会場は以前よりも狭くなったし、席数も19しかなかった。距離を置くためか、席は2つずつ設置され、右に座り左に荷物を置くように促された。
なぜか手元の(正確な)時計で2分早い9時58分に開始された。
これまで出席株主各人に配布されていた手元資料が今回はなかった。配付資料と決議通知/株主通信はネットでも展開してほしいものだ。普段あれだけTDNetその他開示やってるのだから。
質問は2名(3名かな?曖昧)。いずれも個人株主のような名乗りと風貌で、株主番号的にもそうだろうと推測している。前回質問らしい質問がなかったのに比べて、今回は出席株主数が減っても質問は数・内容ともに充実してきて、少しは熱が出てきた感じはした。この点はとても嬉しい。
藤本取締役執行役員の発言は初めて聞いた気がする。決算短信などのプレスの2番目に登場するお名前だ。少し緊張していたかもしれないが真摯で内容も確かな感じで悪くなかった。
株主からの質問に際して、次の2つが去来したが、大したことないので質問しなかった。
知名度アップの必要性について考えていた。ちょっと前まで大河ドラマにも出てた(たぶん今年も出てる)男性の俳優さんを起用していたが、手元の株主通信やネットのIRページを見るといまは新しめの女性のモデルさんを使っているみたいだ。いずれもソリッドなイメージで当社とマッチしてる。スキャンダルとかなければいい。ただ当社はB2BでもありテレビCMなどの強めなのは要らないのだろう。
当社の営業が気になっている。これだけ毎年成長するのは営業力がスゴいのかもしれないが、サービスの良さから売りやすいこともあるだろうし、よく分からない。ときどきその他プレスで他社の商品を代理店販売するような業務提携があり、そのたび営業力が分散してしまうのではないかと心配になる。
参考
これまでのメモはこちら。
2019/12/20 6200インソース第17回定時株主総会のこと
2018/12/21 6200インソース第16回定時株主総会質疑応答
以上
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